今回は海外の事例として、アメリカで急成長中のオンラインレッスンサービス「Varsity Tutors(バーシティー チューターズ)」を紹介します。

Varsity Tutorsを一言で紹介すると「学習を希望する生徒に対し最適な家庭教師を紹介&マッチングするオンライン・プラットフォーム」です。

Varsityの意味は「(大学・学校の)代表チーム。スポーツやディベートなどにおいて学校の代表として出るチーム」、Tutorsは「家庭教師」という意味です。

企業概要

現CEOであるChuck Cohn(チャック・コーン)氏によって2007年に創業され、アメリカ合衆国ミズーリ州セントルイスに拠点を置いています。元々は物理的に対面して教える講師を紹介するサービスとしてスタートしましたが、現在は主にオンライン上でのマッチングとオンラインでの授業提供を行っています。

未上場のユニコーン企業に定義されており、累計の資金調達額は1億700万ドルです。2018年にはFacebook社のCEOマーク・ザッカーバーグと妻のプリシラ・チャンが設立した財団「チャン・ザッカーバーグ・イニシアチブ(CZI)」から5000万ドル(約53億円)投資を受けたことでも話題となり注目を集めています。

また、アメリカ外の海外展開も積極的に進めており、2017年には欧州最大の個人指導プラットフォームの「First Tutors」を傘下に収めています。さらに2019年1月には 「Veritas Prep」を買収して個人授業によるオンラインクラスを強化しています。

サービス概要

Varsity Tutors lesson kids

Varsity Tutorsではビデオチャット等を通じてカスタマイズされたオンラインレッスンが基本形式で、利用している生徒の大半はK-12層(幼稚園から高校卒業まで)です。

オンラインでの授業は、単純にビデオチャットで会話するだけでなく、教材をはじめとして、ドキュメントのシェア機能やテキストメッセージ、ホワイトボード機能など、多様なツールが用意されており、それらを活用して授業を進める形式です。

Tutoring: Top-Rated Tutors
Tutoring: Top-Rated Tutors

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生徒が任意で科目を選択していきますが、選択可能な科目数は2,500以上、家庭教師に当たるチューターの数は4万人になっている。チューターの選考がより厳しく行われ、選りすぐりの講師が在籍している点が特徴です。

また、「最短で15秒で自分にぴったりの教師が見つけられる」という点も大きな特徴で、生徒側が勉強していてわからない点があった場合に急遽家庭教師を探すという使い方もできます。

さらにオンラインレッスンサービスだけでなく、「Varsity Learning Tools」という予習や復習ができるサービスも提供しており、Varsity Tutorsを利用している生徒は無料で利用することができます。

今後の展開

アメリカでもオンラインレッスンサービスは利用者が増加中です。さらにコロナウィルスをきっかけに利用者が急増しており、今後のEdTech(エドテック)市場の継続的な規模拡大は間違いないです。

一方で、オンライン家庭教師プラットフォームをはじめとするオンライン教育関連のサービスは多くの企業が参入しています。Varsity Tutorsと同じアメリカだけでも、Wyzanttakelessonsなどの競合企業が存在しますし、以前ご紹介したインドのByju’s等他の国からの参入企業も生まれてきています。

おそらく数年以内のIPOを目指していると思われますが、類似サービスが存在する中では、有料会員数の伸び率や、平均単価、退会の低さなど主要KPIで圧倒的な差をつけられるかの勝負になってくると思われます。

参考:オンライン動画教育サービス「Byju’s」(バイジュース)とは?

参考:【子ども向け】オンライン教育サービスまとめ