7月1日よりプログラミング教育プラットフォーム「Woz ED(ウォズ・エド)」が日本でも展開されます。アップルの共同創業者であるスティーブ・ウォズニアック氏が開発したプログラミング学習コンテンツで、中学生、高校生、大学生、社会人が対象です。
目次
「Woz ED(ウォズ・エド)」とは?
言わずと知れたアップル共同創業者のSteve Wozniak(スティーブ・ウォズニアック)が開発した教育プラットフォームです。アップルと言えばスティーブ・ジョブズがあまりにも有名ですが、ジョブズはマーケティングやブランディングに優れている一方で技術的なスキルはそれほど高くありませんでしたが、それを補いすぎるほどの開発能力を持っていたのが、Steve Wozniak(スティーブ・ウォズニアック)氏です。天才プログラマーとされ初期のアップル製品を一手に開発していました。
そんな彼が未来のエンジニアたちのために開発したコンテンツが「Woz ED(ウォズ・エド)」で、プログラミングを学びつつ、自ら発見し、理解し、生み出せすことができる能力を身につけることで、先の見えない社会で活躍できる人材を育成することをゴールとしています。
- 考えながら試行錯誤を繰り返すことで、論理的思考や創造的思考を身につけます
- 実際にプロトタイプを作成することで、創造性を身につけます
- 仲間と議論し学習することで、情報を適切に人に伝える力や協調性を身につけます
- プログラミング知識を身につけます
日本ではこの手のコンテンツといえば「プログラミング」の中でも実際にプログラミングコードを書く「コーディング」が注目されますが、Woz EDは「コーディング」だけではなく、「エンジニアリングとデザインプロセス」「AR/VR」「人工知能」「データサイエンス」と、実際に社会に出てからの仕事に直結する5つのコースが用意されています。
また、日本でも近年注目されている、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(リベラル・アーツ)、Mathematics(数学)を統合する「STEAM教育」の手法も取り入れられています。
アメリカでは先行リリースされており、公的教育機関での採用も進んでおり、3,500以上の学校での導入実績があるプログラムです。
Woz EDのカリキュラム

CODING(コーディング)
コーディング(プログラミング)使って、社会課題を解決してみよう!
主なポイント
- 問題発見・問題解決のスキルを身につける
- ストーリーテリングの手法を身につける
- コーディング(プログラミング)を使って問題解決を行う
構成
- 問題をどうやって発見するかを知る
- ロジカルシンキングを知る
- 仮説思考(仮説構築)について学ぶ
- スフィロミニを使い演習課題を行う
- ラズベリーパイを使い演習課題を行う
- 開発した製品をより良いものするための改善策を検討する
- プレゼンテーション(他者に説明)し、質疑応答を通して理解を深める
AR/VR
AR/VRを使って、企画提案をしてみよう!
主なポイント
- 仮説思考を習得する
- ARやVRを利用した企画開発を行う
- 企画提案〜開発という一連のものづくりの流れを体験し理解する
構成
- 仮説思考(仮説構築)について学ぶ
- 仮説思考(仮説構築)を実際に使って問題解決を試みる
- AR/VRを使ってできることを理解・体験する
- 企画提案〜開発の一連の流れを体験する
- 開発した製品をより良いものするための改善策を検討する
- プレゼンテーション(他者に説明)し、質疑応答を通して理解を深め
DATA SCIENCE(データサイエンス)
ビッグデータを使って、社会課題を調査・分析・提案してみよう!
主なポイント
- 調査(問題発見)・分析(問題を明確化)・提案(解決策)能力を習得する
- 大きな問題を小さく分解し、各項目を検討することで問題解決する方法を習得する
- データリテラシーを身につける
構成
- 問題解決に必要な調査・分析・提案の方法を学ぶ
- 大きな問題を要素を小さく分解して考える方法を学ぶ
- 情報リテラシーを身につける
- データ分析の方法を学ぶ
- 表・グラフの作成方法を学ぶ
- データを生かしたプレゼンテーション手法を学ぶ
- 開発した製品をより良いものするための改善策を検討する
- プレゼンテーション(他者に説明)し、質疑応答を通して理解を深める
ENGINEERING DESIGN(エンジニアリングデザイン)
3Dプリンター使って、社会課題を解決してみよう!
主なポイント
- デザイン思考を習得する
- プロトタイプを作るプロセス(PDCAをまわす)を理解する
- 3Dプリンターを使い、実際にプロトタイプを作成する
構成
- デザイン思考について学ぶ
- デザイン思考以外の方法を理解し習得する
- 3Dプリンターを利用した演習課題を行う
- デザイン思考を利用し考える
- プロトタイプを作成する
- データを生かしたプレゼンテーション手法を学ぶ
- 完成品を確認し、自分で作成したモノとの違いを再考する
- プレゼンテーション(他者に説明)し、質疑応答を通して理解を深める
ARTIFICIAL INTELLIGENCE(AI)
AI(機械学習)を使って、学習プロセスを体感しよう!
主なポイント
- 情報を整理するためのフレームワークを習得する
- AIの一つである機械学習の基礎を習得し、簡単なモデルを作れるようになる
構成
- 学習の概念を理解する
- 機械学習について学ぶ
- 様々な情報を整理する手法について学ぶ
- 情報を整理しチャート図を作成する
- キューブレットを使い演習課題を行う
- 社会でどのようにAIが利用されているか調査し、理解を深める
- プレゼンテーション(他者に説明)し、質疑応答を通して理解を深める
プログラム対象者
中学生~社会人
- これまでプログラミングを体系的に学んだことがなく、デジタルリテラシー習得の必要性を感じている生徒/学生。また、事業企画・戦略・営業・財務職などの文系職で働いている社会人。
- プログラミングだけでなく、英語・創造力・リーダシップといったソフトスキルを身につけたい生徒/学生/社会人。
- DXが加速する中で、適切な経営判断を行うために、最低限のテクノロジー知識の習得を感じている社会人(経営層)。
- 転職やキャリアチェンジのために、最低限のプログラミング知識の習得を希望してる社会人。
- 国際舞台で活躍するために、英語やプログラミングを身につけたい生徒/学生。
- 文系学部で勉強しているが、最低限のプログラミング知識の習得を希望する学生。
期間:1週間〜半年(期間は要相談)
提供形式:リアル、オンライン×リアル
使用言語:日本語、日本語×英語、英語
「シリコンバレー思考」
シリコンバレー思考は、詰め込み学習ではなく、 プロジェクト学習を通して、 仲間と一緒に試行錯誤しながら、創造的に考え、実践で応用することができるスキルです。 デザイン思考やアート思考を使いながら学ぶことで、 詰め込み型の知識だけではなく、 クリティカルシンキング 、クリエイティビティ、コラボレーションといったソフトスキルも獲得することができます。