なぜ今お金の学びが重要なのか

みなさんは自分の子どもに「お金」の教育を行っていますか?日本だとお金をたくさん稼ぐことをオープンにすることはあまり良しとしない文化があり、子どもに対しても家庭や学校でお金についての教育は重要と認識されつつも触れられなずというの現実です。

一方でお金についての知識を得ることの重要性はますます増してきています。

「老後資金2,000万円」問題

多くの方の記憶に残っていると思いますが、金融庁が2019年6月3日に公表した金融審議会の市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」の内容が世間的に大きく取り上げられ、話題になりました。

中には「年金だけでは老後を乗り越えられない」といった誤解を招くような表現でのニュースもあり、世の中の働き世代を中心に心の中にある「自分は年金を貰えないのではないだろうか」「年金を貰えたとしても少ないのではないだろうか」という不安を増幅するきっかけになりました。

老後資金の不足は以前から指摘されていたことであり、決して目新しいものではありませんし、報告書が試算に使用したデータは平均値です。平均値は大きな数字に引きずられやすいため、必ずしも実態を表したものとはいい切れません。所得や持家か賃貸か、住む場所、その他資産などの条件によって異なりますのであくまでも一例と考えるのが適切です。

詳細についてはこちらの記事に詳しくまとめられているのでご参照ください。
「老後資金2,000万円問題」の裏に隠された、本当に大切なこととは

しかし、「生活できること」と「ゆとりがある生活」では大きく違います。必要最低限の生活を送るだけであれば年金+退職金などの蓄えで賄えるかもしれませんが、これから平均寿命がさらに伸びることも予想されますし、旅行に行ったり孫にプレゼントを贈るような生活を考慮すると不安が払拭される訳ではありません。

解決策として若い頃から蓄えることが良いと世間では言われていますが、銀行の預金金利はあってないようなものです。代替手段として対策を考えることが理想ですが、具体的に何をすれば良いのかを明確に理解して高度に移している人は少ないのではないでしょうか。

お金のデータ化

近年はフィンテックの技術発達によりネット決済や電子マネーなどの実際の現金を介さないお金のやり取りが増えてきました。これまではお小遣いとして自分でやりくりしながら収支のバランスを覚えてきましたが、お小遣いも電子マネーでやり取りする時代も近いです。中学生だと半数ぐらいのがスマートフォンを保有していますので、インフラ上は整ってきています。

また、現金を持ち歩かなくても良いので紛失のリスクも減りますし、残高や使用のログが残るので把握もしやすいメリットもあります。

一方で、お金の概念を理解した上で活用する上では非常に便利ですが、物理的な紙幣や貨幣を介在しないため、お金の移動が理解しにくいというデメリットもあります。その結果、お金の大切さ(定義は色々ありますが)や価値、金銭価格を体感できず大人になってしまう可能性もあります。

お金の価値や使い方に対する感覚がきちんと身についていれば、欲しいものがあるときにはどうすれば買うことができるのか、本当に必要なものなのか等、正しい判断ができるようになります。電子マネーなどの現金を必要としない決済ツールは便利ではありますが、きちんとしたお金の知識を身につけた上で活用していくことが求められています。

金融教育の積極化

政府や日本銀行などと協力し金融に関して幅広い広報活動を行なう「金融広報中央委員会」は、緊急教育を以下のように定義しています。

金融教育は、お金や金融の様々な働きを理解し、それを通じて自分の暮らしや社会について深く考え、自分の生き方や価値観を磨きながら、より豊かな生活やよりよい社会づくりに向けて、主体的に行動できる態度を養う教育である。

https://www.shiruporuto.jp/education/about/container/program/program01/program101.html

またその意義についても以下のように説明しています。

子供たちが自分の生活や社会について考え、生き方や価値観を練り上げることは教育全体の大きなテーマである。したがって、それを実現するための方法も多様であり、ひとり金融教育だけがそれを担うものではない。しかしながら、お金を手がかりに授業を進めることによって、子供たちは生活や社会にかかわる知識や物事をより具体的に把握し、理解することができる。また、課題の発見や解決に取り組む上でも、問題をより身近なものとしてとらえ、他人事ではなく自分の問題として、現実に即し、自分なりに工夫し、判断し、行動する力を養うことができる。このように、金融教育は子供たちに、現実に足場を置いてしっかり考える基礎力を付け、たくましく生きる力を養わせる上で大きな利点をもっている。

https://www.shiruporuto.jp/education/about/container/program/program01/program101.html

お金にまつわる教育は、子どもが「お金とは何か」を知るために必要な、大事な教育です。お金は、物を売買するときに必要であり、使えばなくなり、貯めれば高価なものが買えます。お金は働くことや投資によって得られるものであり、収入と支出をバランスさせることで日々の生活が可能になります。

どう学べばいいのか

最近はお金の教育がよりオープンになってきており、関連の本が増えています。また、お金にまつわる基礎知識を教えてくれる塾やセミナーもあります。

学校では教えてくれない大切なこと 3 お金のこと 旺文社

株式会社イー・カンパニー 「KMS」

【公式】創業15年|キッズマネーステーション|≪講座実績NO.1≫

一般社団法人「日本こどもの生き抜く力育成協会」

キッズペイ

また、子どもに実際にお小遣いを増やす手段しての起業を通じねお金の稼ぎ方や仕事についての教えた方の事例もあります(おすすめです)

小1起業家 〜900円借金して、コーヒー屋を家庭内起業〜

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また、成功された著名投資家や財を成した人たちが次世代向けに投資の重要性を説く本も出ています。

いま君に伝えたいお金の話  幻冬舎文庫 村上世彰

お金は汚い、お金儲けはいやらしい。そう決めつけて、お金について学ばないのはもったいない。なぜなら、お金は人を幸せにする便利な道具だから。好きなことをして自由に生きる。困っている人を助けて社会を良くする。そのためにはお金をどう稼いで使って増やしたらいいのか?誰よりもお金に詳しいプロが、お金との付き合い方を教えます。

投資家が「お金」よりも大切にしていること  星海社 e-SHINSHO 藤野 英人

人生でいちばん大切なカネの話をしよう本書は、私が投資家として20年以上かけて考えてきた「お金の本質とは何か」の結論を一冊に凝縮したものです。特に、これからの日本を担う10代、20代に読んでもらいたい。なぜならお金について考えることは、自らの「働き方」や「生き方」を真剣に考えることと同義だから。若いうちにお金の見方が変われば、自分の人生や社会に対する見方も大きく、良い方向へと変わっていくでしょう。理想論を言っているのではありません。お金の本質を全く考えずに良い人生を歩んでいくのは、現実的に不可能なのです。カネの話は汚い、金儲け=悪だと思っている人は、世の中について何も知らないことを、自らさらけ出しているのかもしれませんよ。

くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話 タバブックス ヤマザキOKコンピュータ

「通いやすい銀行にお金を預けて、手に入りやすい物を買って生活していた結果、つまらない街が延々と広がってしまった。悔しいけど、この街を作ったのは俺たち自身だ。これから先もずっと目の前に出された物ばかりを手にして暮らしていたら、未来はどんどんくそつまらなくなってしまう」 投資家であり、パンクスでもある筆者の視点で見る投資や経済、社会とお金。今自分がいる場所から見える社会問題や将来の不安と戦いながら楽しく生きていくための、全くあたらしい投資の本。

お金に関する知識を得ることの重要性が増すとともに、お金をたくさん稼ぐこと、そのために学ぶことが悪いことではないという風潮が広がってきています。

元来卑しいことではないのですが、世の中の流れが変わるきっかけでもありますので、子どもだけでなく大人も知識を身につける良いタイミングだと思います。お金に縛られるために学ぶのではなく、お金に働かせて、自分は好きなこと、夢に向かって生きれば良いといった意見もあります。

一生自分の生活から切り離せないものですので、上手い付き合い方を身につけた方が得なのではないでしょうか。