改めてオンライン英会話が注目されている

コロナ禍でEdTech(エドテック)を活用したオンライン学習に改めて注目が集まっています。オンライン学習の中で代表的なものといえばオンライン英会話ですが、2020年3月以降提供している事業者は大きく利用実績を伸ばしているようです。

参考までに、大手オンライン英会話事業者のレアジョブの決算が2020年8月13日に発表されていましたのでご紹介します。

売上高は、前年同期比+29.9%の増収。個人向けは、新型コロナウィルス感染症の流行により一時的な需要の拡大もあり+31.0%の増収」

なお、レアジョブ社は大人向けには、「レアジョブ英会話」のサービス名でサービスを提供していますが、子ども向けには「リップルキッズパーク」の名称で展開しています。

リップルキッズパークの特徴について以前下記の記事にまとめましたので参照してください。

【子供向けオンライン英会話比較】リップルキッズパーク

非常上の事業者も多いので市場の全体を把握することは難しいですが、私が各社にヒアリングしたところ2〜3倍の集客を実現できているところが多いようです。

グループレッスン形式の英会話レッスンの登場

これまでオンライン英会話のアドバンテージは、安価にマンツーマンのレッスンができる点でした。どうしてもリアルな教室形式のレッスンですと、人件費や場所代(地代家賃)の影響で、サービス価格にも転嫁せざるを得ないですが、オンラインであれば、人件費が安価な海外在住の方を講師にすることで低価格を実現していました。

上記のことから、教室におけるリアルな対面形式はグループレッスンの割合が多く、マンツーマンならオンラインという棲み分けができている状況でした。ところが、コロナの影響で対面形式で実施することが困難になり、これらの状況が変わってきました。

例えば子ども向けですと、2020年8月14日に株式会社ハグカムが提供するGLOBAL CROWN(グローバルクラウン )がマンツーマン形式に加え、3〜5名でのグループレッスン形式のサービスを開始するとアナウンスしています。

<おうち英会話で“仲間”と学べる!>  子ども向けオンライン英会話「GLOBAL CROWN」が グループ形式の新サービス提供を開始

この流れは今後も大きくなってくると思われ、これまで対面形式を強みとしていた教室型の英会話教室がオンラインに参入してくることが予想されます。幸いZoom等のツールを使用すれば初期のシステム開発費が不要ですので参入障壁も下がってきています。

グループとオンライン英会話どちらが効果的か

オンライン上で利用できるサービスが増えること自体は利用者に取ってはメリットが大きいですが、そもそもの目的である英会話を習得するために「効果的な」のはグループ形式とマンツーマンどちらでしょうか。

結論から申し上げると「利用者の状況に応じて一長一短」です。

どっちつかずの結論となり恐縮ですが、以下解説いたします。まずは前提となるそれぞれの特徴です。

グループレッスン

・生徒相互の競争意識の活用、他の生徒の状況を参考にした気づきの機会の増加 
・先生と他の生徒との会話を聞いて、自分の考えを形成するというコミュニケーション訓練の機会になる
・英語能力だけではなく社会性の育成にもなる
・生徒間でscaffolding(足場架け=英語力が比較的高い子が低い子に刺激を与える)が生じて、個人だけだったら 得ることができない学びが得られる
・比較的大人数のインタラクションを通して「最近接領域(=自分だけの力では発揮することが難しい能力、ポ テンシャル)」の発達を促す

マンツーマン

・一人当たりの発話量が増えるので、アウトプットの時間が十分に確保できる
・内向的な子達が自信を身につけられ、積極的な英語の使用につながる
・「競争」要素がないので、プレッシャー無く学習を進めていくことができる
・学習者のスピードに合わせることができるので、元々大人よりも認知スキルの低い子どもたちにとって、じっくり英語を学ぶ機会となる

上記のようにそれぞれに良いところがあります。例えば大人である程度の英語スキルの下地があれば、マンツーマンで高頻度で場数をこなすというレッスン形式が適していると思います。一方で、英会話を初めて習うという子供には、グループレッスン形式で、ゲームなどを通して仲間と楽しく学ぶ(学習のきっかけとする)ことが適しています。

大切なこと

大切なことは、子どもの英語の習得ペースであったり状況に合わせることです。語学なので唯一の正解はありません。最初から効果を追い求め英語自体が嫌いになってしまっては元も子もありません。保護者としては、モチベーションを維持して「英会話が楽しい」と思ってもらえるようサポートすることが重要です。

こちらの記事で子供向けオンライン英語比較をしていますので参考にしてください。

【2020年版】子供向けオンライン英語比較