日本のランキングは下落

イー・エフ・エデュケーション・ファースト(以下、EF)が公開・提供する無料オンライン英語能力測定テストEF SETの前年度受験データを元に算出するEF EPI英語能力指数で日本は前年の49位から53位(100カ国中)という結果でした。

日本の英語能力指数は、昨年から0.29ポイント下落し51.51でこれは9年連続の下落です。一方で他国の結果は、5段階の能力レベル最高位の「非常に高い英語能力」に位置付けられた国は過去最高の14ヵ国で、世界全体の英語能力は引き続き上昇傾向です。

英語能力ランキング-EF EPI2019
英語能力世界地図-EF EPI2019

調査方法

このEF EPI2020は、2019年にEF英語標準テスト(EF SET)またはEF社の英語実力テストを受けた220万人を超える受験者のテストデータが元にされています。非英語圏の国と地域における英語能力を経年的に計測・追跡するためのベンチマークとして毎年発表されています。

EFEPI英語能力指数の試験受験者サンプルは、回答者が言語学習の意欲がある人、および若年成人に偏る傾向がありますが、男女の人数に差はなく、 幅広い年齢の成人言語学習者が含まれています。

・女性回答者はサンプル全体の54%を占めています。
・成人受験者の年齢の中央値は26歳です。
・全回答者の79%が35歳未満、94%が60歳未満となっています。
・男性回答者の年齢の中央値は27歳、女性回答者の年齢の中央値は25歳で、男性の中央値が女性の中央値をわずかに超えています。

EF EPIテスト受験者の内訳
受験者の内訳

EF EPI英語能力指数について

EF EPIは、前年度に実施された英語能力テストの結果データに基づき、英語能力を経年的に計測、追跡する世界規模のベンチマークとして開発された指数で、無料の英語能力測定テストから得られるビッグデータを利用することで、世界規模の広範かつ標準化された指標データを提供できるのが特徴です。また、語学の熟達度を測る国際基準CEFRに準じているため、TOEFLやTOEIC、IELTSなど既存のスコアへの換算も可能です。

EF 英語標準テスト (EF SET)とは?

EFESTは、オンラインで受けられる読解力とリスニング力を測る適応型英語テストです。当テストは標準化され、客観的にスコア付けされており、受験者の語学能力を Common European Framework of Reference (CEFR) によって定義された 6 つのレベルの一つに分類できるよう設計されています。EF SET はすべてのインターネットユーザーに無料でご利用いただけます。EF EST の研究および開発についての詳細は、www.efset.org/research/をご参照ください。

世界の英語能力の状況

英語能力は継続的に向上している

英語能力は継続的に向上世界平均、また加重平均で見た場合の全体の英語能力は大きく変わりませんが、11ヵ国ではスコアが大幅(20ポイント超)に向上し、一方で、大幅な下降が見られたのは7カ国のみでした。

20代後半の英会話能力が最も高い

今回26~30歳の年齢グループの英語スキ ルが最も高くなっています。この結果は世界中の大学における英語指導の広まりが反映されていると予想されます。また、仕事上での英語の習得やある種の正式な研修によって社会人のキャリアの早い段階で英語能力が構築されている ことも示唆されています。本年度のレポート では、21~25歳の年齢グループの英語能力が2番目に高くなっています。

男女間の差は縮まる傾向に

一昨年度は、世界平均でも多くの国々でも、 女性の英語レベルが男性を上回っていましたが、この差は大幅に縮まっています。ア ジアでは初めて男性が女性と同スコアで並び、中南米とヨーロッパでは男性のスコアが 僅かながらも高い結果となりました。中東で は変わらず女性のスコアが高い傾向があり ますが、その差は縮まっています。アフリカ のみ、女性の英語レベルが男性に差を付け 続ける結果となりました。

ヨーロッパにおける英語スキルは両極化

EU諸国では英語能力が向上しています。フランスのスコアは過去3年間続伸していますが、スペインとイタリアは他のEU諸国と比較すると引き続き低いです。

アジア圏の英語能力は幅広いレベルに分散

アジアでは、調査対象国のほぼ半数が昨年よりもスコアを落とし、地域全体の英語能力は昨年よりも僅かに下降しました。アジア地 域の地理的な広がり考えれば当然の結果ではありますが、昨年と同様に英語能力レベルの分布幅が最も大きくなっています。中国は過去10年間で確実な進歩を遂げています。

中南米は好転

19か国の調査対象国のうち12か国が対前年比で伸長しており、その多くが大きな伸びを記録しています。他の多くの中南米諸国では近年、教員養成に重点投資をしており、徐々にその成果が現れてきているといえます。

アフリカ地域は能力の高低差に隔たりがある

過去数年と同様にアフリカの国々では高い能力を示した国はわずかで、多くの国では低い能力レベルにとどまり、英語能力の高低差はかつてない広がりを見せています。

中東地域は上昇傾向

中東地域の英語能力は依然として世界で最 も低く、その差は歴然としています。しかし、 地域平均は昨年のレポートよりも大きく上昇し、政府主導の英語能力向上の取り組みの 成果は見られ、変化に向けた準備は着々と進んでいます。

参照:EF EPI英語能力指数レポート