すららでの学習により読解力の向上

2020年10月20日付で株式会社すららネットから『「すらら」国語学習により大学専門教科の成績が向上』というプレスリリースが発表されました。

以下抜粋です。

東京農業大学当該学科では大学入学後の専門教科における学力・成績を左右する最大の要因として読解力 を挙げ、その改善を図ることにより専門教科の学力向上を目指していました。読解力を図る指標として RST の受検を選定し、その向上のための手段として「すらら」国語を導入しました。

同大学では 2019 年 4 月に、選定された一部の学科の入学生に対し一般社団法人 教育のための科学研究 所が開発、実施するリーディングスキルテスト(文章に書かれている意味を正確にとらえる力、すなわち 基礎的な読む力を測定・診断するテスト、以下RST)を実施しました。スコアにより選定された約 25 パ ーセントの学生(リメディアル教育対象者)に対し、2020 年4 月から7 月まで「すらら」国語の学習を授 業ならびに自宅学習として進めました。4 か月間の学習期間を経て、効果測定のために再度 RST を実施 し、リーディングスキルの伸長を測定したところ、受講者全27 名の平均偏差値が1.8 ポイント上昇、偏差 値の最頻値が一段階(5 ポイント)上昇し、有意に向上が見られることがかわりました。最も伸びが見ら れた学生は偏差値が6.8 ポイント上昇しました。「すらら」国語学習により読解力の向上が見られた学生は GPA 値にも向上が見られ、基本的な読解力の向上は、大学における専門教科の成績向上にも効果があるこ とがわかりました。

すらら国語能力測定結果表

RST では、読解力を①係り受け解析 ②照応解決 ③同義文判定 ④推論 ⑤イメージ同定 ⑥具体例同定 の 6 つのスキルに分けて測定しています。今回の結果を見ると、RST の「②照応解決」と「④ 推論」を向上しており、それぞれ「指 示語や省略された主語が何を指しているかの理解」と「論理や常識を使って文 章を読み解けるか、文章で書かれてい ない部分(省略されている部分)を理解できる」能力が向上していることがわかります。

今回の調査は東京農業大学の入学生に対して実施されましたので、年齢で言うと18〜19歳がほとんどだと思われます。より下の年齢の子どもでの結果や他の教科での結果が気になるところではありますが、EdTech(エドテック)学習の効果を疑問視される声も多く聞かれますので、こういった定量的なデータで効果を示せたというのは非常に大きいことだと思います。

すららのサービス概要

順番が前後しましたが、そもそも「すらら」はどのようなサービスなのかを改めてご紹介したいと思います。以下にポイントを3つあげます。

1.自主学習型のゲーム感覚で学べる教材コンテンツ

対象は、小学校から高校までの国語、算数/数学、英語、理科、社会5教科まで幅広く、「ゲーミフィケーション」を活用した教材です。先生役のアニメーションキャラクターと一緒に、一人一人の理解度に合わせて進めることができ、わからなかった問題がある場合は、解けない理由の解説や繰り返しの出題によって定着を図ります。

子どもたちの「努力」に応じてスタンプや特典が増えていくのでモチベーションが維持できますし、他の生徒(ライバル)の状況も可視化されているので、一層続ける意欲が維持されます。

2.教科書別の試験対策と管理機能

ビジネス上重要なである、対価を支払う要素である「学校の試験対策」と「学習状況の可視化」(LMS)も充実しています。塾や学校での導入目的の一番は学校のテストで良い点が取ることですので、教科書別の定期試験対策ができる点は大きく評価されています。

また、学習計画や学習状況をリアルタイムで、保護者や講師が把握することができるので適切な学習アドバイスを行うことができます。また、状況が可視化されているので、利用料を支払う保護者にとっても支払う大義名分がつけやすいため(自分で納得感を得られやすいため)、継続もしますし、規模も広がりやすいです。

3.主力は塾、学校向け

一部家庭向けも提供していますが、主力は国内約1,400校の塾、学校等での導入です。さらには、子どもが初めて学習する分野でも一人で学習を進めることができる特長を生かし、小・中・高校、学習塾だけでなく、放課後等デイサービス等においても活用が広がっています。

すらら学習メソッド

運営会社について

「すらら」は、株式会社すららネット(英文名 SuRaLa Net Co.,Ltd.)によって運営されています。同社は2008年の設立ですが、すららのサービス自体は、2005年に研究がスタートし、英語・国語・数学の各分野における著名講師やeラーニング研究で技術を持つ大学教授などのプロジェクトにより研究開発されました。

全国の有名私立中高、大手塾から導入が進み、広がる一方で、発達障がいや学習障がい、不登校、経済的困窮世帯を含む生徒に学習の機会を提供するなど日本の教育課題の解決を図ることで成長を続けています。

コロナ渦でオンライン学習の注目度が上がっていますが、すららネット社は、EdTech分野の代表的なスタートアップ企業として2017年に東証マザーズに上場をしています。

参考:すららネット社 会社概要

今後の期待

すららは「無学年方式」を提唱しています。究極の個別学習と表現しており、学年単位ではなく、苦手な分野・箇所に戻って基礎から丁寧にやり直し、得意な分野は学年を問わずどんどん進めていくことを基本指針としています。

これらはEdTechを取り入れた学習の1番の目指すべきところだと思います。旧来の画一的な授業方式から、一人一人に最適化された学習方法によって個々人の得意なところを伸ばしていく方針へ変わっていくことが求められています。

すららのサービスは、独自の学習システムを駆使し、実現できるポジションについています。さらに利用する子どもや施設が増えることでより進化していくと思われますので今後の一層の飛躍に期待です。

参考:学校での導入事例

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