オンラインマーケティングの必要性

以前の記事でEdTechはオンラインマーケティングが重要になってくると紹介しました。その理由は、これまでの集客方法の効果が期待できなくなるデメリットと、ターゲットを広げることができるので多くの生徒を集めるポテンシャルがあるメリットの両軸がある点です。

一方でオンライン(ウェブ)の広告について、なんとなく理解がある方もいらっしゃいますが、私の経験上、既存の教育事業者には経験がない方が大多数です。知識がないのが悪いのではなく、得意とする分野が違うだけなので全く問題ないですが、先々のことを考えると知らないからと言って毛嫌いせずに、本記事でご紹介するような知識から身につけていただくと今後の可能性も広がっていくと思います。

もちろんイチから全てを自前で行うのは難しいですが、オンラインマーケティングに強みを持つ広告代理店も存在するので助けになってくれるはずです。しかし、自分で知識を持っていないと会話のキャッチボールができませんし、施策の精度や効果を高めることも難しくなります(今はないと思いますが、一昔前は知識がないと効果が期待できないが費用が掛かるプランへ誘導されて騙されたりといったこともありました)

当然広告代理店も担当者は人間なので、何もわかってなくて面倒と思われるよりお互いにレベルを高められる関係性を構築できる方がメリットがお互いにメリットがあります。

本記事ではオンラインマーケティング(主にデジタル分野のプロモーション)について手法をご紹介します。

代表的な手法の例

リスティング(検索連動型広告)

GoogleやYahoo!の検索ワードに連動して結果の上部に表示される広告です。出稿側の最大のメリットは、自社サービスに適したワードを目的をもって検索をした方にだけ広告を表示することができるので効率が良い点です。

Googleリスティング検索結果

例えば、自社が英会話のサービスを提供している場合、「英会話 子ども」というワードが検索された時に広告を掲載するようにしておけば、目的に合致した顧客に対して表示することができます。

一方でデメリットは上記のような誰でも思いつくワード=ビックワードと言われるワードは競合他社も当然ながら出稿したいです。バッティングした場合何を優先して掲載されるかというと、リンク先のページの質と入札単価になります。

詳細については割愛しますが(詳細を知りたい場合は検索いただくと関連記事が大量に出てきます)、予算を掛けてデザインや内容に富んだページが用意されていたり、資本力で入札単価を上げてくる他社との競争になります。

ビックワードはバッティングが多いので、「英会話 子ども 4歳」「英会話 子ども 英検5級」のようにワードを増やすことで差別化を図ります。要は、他社が入札していないワードや自社に強みがあるポイントに絞るなどニッチなところを狙っていくということです。

参考:【初心者にもわかりやすい】リスティング広告とは?費用や運用に必要な基礎を解説

SNS広告

代表的なものですと、Facebook、Instagram、Twitterなどが挙げられますが、画像や動画とテキストを組み合わせた広告です。画像や動画が入れられますので、サービスのイメージを持ってもらいやすいという特徴があります。もう一つはターゲティングの精度がよく、年齢、居住エリア、性別、嗜好など数多くの項目から選択して配信することが可能です。

最近は配信ロジックも秀逸で、所定のクリエイティブ(動画、画像、テキスト)を複数パターン用意し、システムに入稿しておくと最適な組み合わせパターンや配信先を自動で最適化してくれるます。これまでは毎日結果を見て人が組み合わせの最適化を試行錯誤していたのですが、一切不要になりました。

デメリットとしては、事前の設定が多少複雑という点が挙げられます。自社のウェブページとの連動やSNSアカウントとの繋ぎ込み、広告アカウントの初期設定などはある程度のウェブ関連の技術的なスキルが求められます。

参考:今さら聞けない「SNS広告」の特徴や使い分けの基本

純広告

ご紹介する中で一番シンプルなもので、特定のページの特定の場所にバナー広告と呼ばれる画像を貼り付けるものです。掲載するウェブページのPV(閲覧数)や掲載位置(目立つかどうか)によって、ウェブページの運営者によって値付けがされます。

例を挙げると、Yahoo!のポータルページの右側にある広告枠のようなもので、トップページだけでなく各種下部ページにも表示されます。大手企業が運用しているサイトだけでなく、メディアと呼ばれる各種記事を掲載しているサイトには多くの枠が用意されています。

メリットは仕組みや事前準備も手間が少ないということです。枠の場所と期間、値段が決められているのであとは自社サービスに適していると思われる枠を購入するだけです。

デメリットは、ターゲティングの精度が悪いことで、メディアによっては見る人の趣味嗜好がある程度決まってきますが、それでも前述したリスティング(検索連動型広告)やSNS広告と比べると圧倒的にターゲティングの精度は悪いです。

参考:純広告とは?これを読めば全てが分かる!【徹底解説】

記事広告

プロのライターに自社サービスの紹介記事を書いてもらい自社のウェブページに誘導する広告手法です。一部ネイティブアドと呼ばれることもあります。

メリットは、良いところ悪いところを含め特徴を詳細に掲載いただけますし、テキストだけでなく画像や動画も含めて多くのコンテンツを同時に掲載することができます。バナー画像だけでは伝わらないサービス運営の思いや実際に利用している生徒さんの雰囲気も伝えることができますので、記事を読んで気に入っていただければ、自社サービスページに遷移してきたり、問い合わせがあった場合はその後の入会率は非表示高いです。

デメリットは、記事広告自体が閲覧されにくい点です。記事広告もWebページの一つなので書いて出しただけでは全く見られることはありません。有力メディア提供する記事広告の場合は、サイト上にバナーを貼ったり、SNSやメルマガで送客してくれることもありますが、それでも他の広告手法と比較すると閲覧数は少なくなります。

参考:記事広告とは?メリットや効果を出すコツをわかりやすく解説!

Apple Search Ads

iPhone/iPadのiOS向けアプリを宣伝するための広告手法です。運営もApple社が直接運営しており、iPhoneとiPadで使うアプリをダウンロードできるApp Storeの検索結果に、利用者が検索したキーワードに連動して掲載される広告です。前述したリスティング広告(検索連動型広告) がGoogleやYahoo!の検索結果画面に表示されるのに対し、AppStoreの検索結果画面に表示されるものです。

Apple Search Ads検索結果イメージ

メリットとしては、利用者が検索したワードに対して関連する商品を告知できますので、利用者のニーズに近く反応率が良いです。デメリットとしては、当然ながらアプリを宣伝するための枠ですので、自社のサービスがアプリを通して提供されるものでないと利用することができません。

逆にいうと、アプリを提供しているEdTechサービスはまだ少ないため競合が少ないため、表示されやすくなる恩恵はあります((増えてはきていますが、Webページを持っている事業者と比べると圧倒的に少ないです)

参考:Apple「Search Ads」|App Storeの検索広告の基本

まとめ

EdTech(エドテック)におけるマーケティングの手法は多岐に渡り、今回ご紹介したのはそのうちの一部です。デジタルマーケティングの世界は日々新しい手法が研究・開発されています。時期や提供サービスによって最適な手法も異なってきますので、日々の情報収集が必要です。

また、重要なのは「試してみないとわからない」という気持ちでトライアルしてみることです。今回ご紹介した広告手法も数万円から試せるものもありますので、まずは試してみてPDCAを回して行くことをお勧めします。

なお、「どうやって入口まで誘導するか」が本記事の趣旨でしたが、利用開始いただいた後も従来とは違ったマーケティングが必要になってきます。よろしければこちらの記事も参考にしてください。

EdTechにおけるマーケティングの難しさ

参考:オンラインマーケティングの基本 by Google