最近読んだ本で第二言語習得に関する、科学的な英語学習で効率的、効果的に学ぶ方法について解説された「科学的トレーニングで英語力は伸ばせる!」(田浦/秀幸 著)がとても良かったのでご紹介します。

英語の早期学習は必要か?

発音を重視するなら早期教育。だが、現代はその土地ごとに様々な英語が存在しているので、ネイティブ並みの発音を身につけることは重要ではない。 英語学習においては、早期教育よりも、動機付け(モチベーション)の影響が大きい。 幼少期を超えた場合でも、認知能力が備わっているので、それに合わせた学習方法ができればよい。

ネイティブ講師の重要性は?

専門知識のない普通のネイティブに習っても効果はない。
一方でその土地の文化や言い回しについてはネイティブに習うといいこともある。

英語の適切な学習時間は?

英語の習得はスキルの習慣なので、毎日20分でもいいので継続することが必要。

英語学習で必要な力は?

英語学習における4技能の組み合わせは、「読む×聞く」「話す×書く」が適切。
先に延ばすべきは「読む力」「聞く力」。同じ脳の同じ回路を使う。
いきなり英語を話すには慣れが必要なので、シャドーイングで語彙や言い回しを頭に入れる。
「読む力」にはチャック読みが行えるとよい。(意味の固まりごとに理解する読み方)

日本の英語教育はダメなのか?

ビジネスレベルの英語力を身につけるためには、高校までの英語で基礎固めをすることが必須。
これまでの日本の英語教育がダメだったわけではなく、話す機会が足りていなかっただけ。
文法軽視は危険。日本語と英語が言語体系が異なるので、段階的に、文法力・語彙力を伸ばしていく。

伸ばしていくべき力は?

語彙力は全ての基本。たくさんの単語を知っているとともに、その単語が持つ意味も知っているべき。(例:bookは本以外にも予約という意味がある) 文法は問題を解くためではなく、英語の基礎力として必要な知識。 ただし、シチュエーションの中で必要な文法を学ぶのが良い。「コミュニケーション」=「意思疎通」のための文法力が大事。 英語を上達させるためにはリスニング力(聞く力)が大事。聞いた音から意味を読み取り、理解すること。 一方で、リスニング力のためには正しい発音ができた方が良い。 リスニングの上達は、聞いた時間の絶対量に比例する。

「書く力」を伸ばすためには?

解答を明示せず、書き直しを繰り返させる方法が注目されている。 少人数で、細かく添削をする。集中的なトレーニングと大量の時間が必須。

「話す力」を伸ばすためには?

基礎力がないのにいきなりネイティブに習うのは非効率。
基礎力が足りないときは、バイリンガルでトレーニングをし、正しく理解をした方が良い。
上級者は、練習のためにフィリピン人によるオンライン英会話で練習をするべき。

内容紹介(Amazonより)

科学的トレーニングで英語を学ぼう! 多くの日本人が経験や昔ながらの手法に頼った、非科学的で効率的ではない方法で英語を学んでいます。その学習方法にどんな科学的根拠があるのか、分からないまま学んでいるのです。これではいつまでたっても世界に通用するビジネスパーソンとしての英語力は身につきません。 英語習得に必要なのは、正しい学習法です。
本書では、第二言語習得研究でわかった、科学的な英語学習で効率的、効果的に学ぶ方法を解説します。