注目のEdTech(エドテック)アプリ

前回の「マナビモ!アソベンチャー!」に続き今回も私が注目しているアプリをご紹介します。

今回はMonoxer(モノグサ)というアプリで、一言で表現すると「記憶の定着を科学し、効率的に知識を暗記・定着することができる」サービスです。公式ページでは以下のように説明されています。

公式サイト

生徒一人ひとりを「憶える」ための最短コースに導く学習支援ツールです。
一人ひとりの記憶の癖が自動分析され、一人ひとりに必要な問題が必要なだけ出題されます。WEB管理画面では、学習内容や記憶状況など学習指導に役立てやすい様々な情報を確認可能です。その他オリジナルコンテンツの作成など、導入を始めやすい機能を多数ご用意しています。

https://corp.monoxer.com/

子どもが新しいことを記憶際に、過去の経験や学習背景、その子の得意不得意など様々な要因により個人差があります。当然忘れることもありますので、最初に触れた時に興味を持って定着したかや、2回目以降触れることがあるか(偶然を含む)により定着にも差が生じます。

Monoxerは、子どもが覚えるまでに必要なステップを回答を元に自動判定し、出題内容の難易度調整や出題頻度の調整を行い効率的な記憶定着を目指します。

生徒の得意・苦手を分析し自動で難易度が変化

また、Monoxerは個人利用よりも学習塾などでの利用をメインに想定されているようで(個人で使うことも可能です)、学習する子供サイドだけでなく指導側の機能も充実しています。

具体的には、指導側専用の管理画面が用意されており、子ども個人単位で学習状況や記憶状況を可視化することができます。定量的なデータを元に客観的に判断ができるため、アドバイスも的確にできるようになります。

Monoxerの学習進捗確認画面

対応している教科も徐々に増えており、現時点では英語、漢字、歴史、マニュアルなど学習教科以外にも対応しており、これらは自分自身で登録して増やすことができます。もちろんオフィシャルで実績がある教材の利用もできるようです。

全国2,500教室以上が活用する学習プラットフォーム「Monoxer(モノグサ)」が、旺文社の大学受験用英単語集『英単語ターゲット1900』などターゲットシリーズ4点を提供開始

開発・運営会社

開発・運営しているのはモノグサ株式会社で、2016年8月に設立されたベンチャー企業です。従業員数は16名とまだ少ないですが、2018年12月と2019年12月にそれぞれ1億円の資金調達をベンチャーキャピタルから行っており注目されています。

また、代表の竹内氏は元リクルートでスタディサプリ事業に携わっていたようで経験も豊富にあるようです。

会社概要

アプリについて

アプリの操作性や機能性については荒削りなところも感じますが、デザインが良く、シンプルで視認性も良いため使用していてとても気持ちが良いです。あまり主張が強かったり、操作が複雑だと長く使う上でストレスになるため非常にバランスが取れている印象です。

シンプルで簡単に使えるというのは子どもが使うアプリやサービスだと必須条件ですが、他方で学習塾などのBtoBtoCビジネスを展開する上でも大変重要です。

地方の塾を運営している方は正直ITリテラシーが高くありません。そのため導入をしても、子どもや保護者に説明ができなかったり決められた運用もままならないことが多発します。それだけでなく、使い方がわからない場合のサポートも電話での対応が必須となりサポート工数も掛かってきます。

その点、Monoxerはシンプルですし使い方も簡単なので、導入もしやすそうです。戦略的に学習塾への導入を進めており、河合塾などへの導入実績が出ています。

大学受験予備校の学校法人河合塾が記憶定着のための学習アプリ「Monoxer」を導入

近年は学習塾もMDM(Mobile Device Management)が入っているため、学習塾本部側で教材もインストールし、全教室に一斉配信するという仕組みも可能です。

Mobile Device Management=モバイル端末管理の略記。
スマートフォンやタブレットなどの携帯端末を業務で利用する際に一元的に管理するための仕組み。
MDMツールが提供する管理機能は、以下のようなものがある。
 ・端末紛失時のリモート制御(ロック、データ削除など)
 ・セキュリティポリシーやアプリケーションの配布、管理
 ・アプリケーションや機能の利用制限と監視

https://it-trend.jp/words/mdm

どんな子どもにおすすめか

暗記を効率的に行うことができるアプリですので、中学生や高校生の受験対策に向いていると思います。受験対策ですと、覚えなければいけない量が圧倒的に多くなりますので、スマホ空き時間を有効活用しながら数をこなすこともできます。特に英単語は実績のある様々な教材との連携もありますので使いやすいと思います。

また、学習の進捗も可視化されますので(記憶度がパーセンテージで表示され、100%を目指します)、苦手なところを理解するとともに、ゲーム感覚で取り組めます。

アプリやサービスの詳細やダウンロードは公式サイトから可能ですのでこちらをご参照ください。

公式サイト

追記

2020年10月5日に『学習支援SaaS「Monoxer」提供のモノグサが総額4.4億円を調達、アライアンスを推進』というニュースがありました。

コロナ渦においても順調に規模を拡大しているようです。

学習プラットフォーム構想については、その第1弾として、複数の教材会社・出版社とアライアンスを締結し、すでに実績のある紙教材のデジタル版をMonoxer上で購入・利用できるマーケットプレイス機能をリリース済み。引き続き参画企業と教材ラインナップの拡張を進めているという。
マーケットプレイスの拡充によって、Monoxer内で学校や塾のオリジナル教材とマーケットプレイスの教材を組み合わせ可能となるため、より効率的かつ効果的な学習を進められるとしている。

GIGAスクール構想やDXの世の中のトレンドを引っ張っていく事業を取り組まれていますので今後の拡大がさらに期待できそうです。

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