根底にある親の意識

EdTechが抱える課題について以前記事を投稿しました。(参照)

その中で「親の意識」について言及しましたが、2020年あたりから流れが変わってくるのではないかと考えています。新型コロナウィルスの猛威に伴い、オンライン学習がスコープされているという事情を差し引いてもです。

なぜEdTechが広まってくると言われつつ、盛り上がりきらないのはなぜか?

それは、親世代がスマートフォン、タブレットで学習をした経験がないからです。親自身がIT機器を活用しての学習という経験をしたことがないため何をどうして良いのかわかりません。

いざ子供と勉強をしたり教えるときに、自分の経験を元にするためどうしても紙ベースになってしまうのです。特に親自身がある程度、勉強や大学受験において良い結果が出た成功体験を持っていると尚更です。英単語は紙に書いて覚える(ボールペンがなくなるまで書く)、赤いフィルムシートで文字を隠して暗記をする(教科書に緑色の蛍光ペンで自作する)といった学習方法を思い出しつつ子供に意気揚々と伝授してるのではないでしょうか?

スマホネイティブ世代の子育て

では、なぜその流れが変わるのか。結論から申し上げるとスマホネイティブ世代の子供が勉強をする年齢になったからです。

日本でiPhoneが発売されたのが2008年です(日本ではiモードをはじめとする最先端の携帯電話があるからiPhoneは日本では売れないと言われていた頃が懐かしいです。この話は機会があればまた後日・・・)

感度が高く、自由になるお金もある社会人2〜5年目の世代が購入し活用し始めた世代が今の35〜38歳前後、第1子の平均出産年齢が30歳前後とされていますので(参考)、ちょうど小学校低〜中学年に差し掛かっています。

iPhoneをはじめとするスマートフォンユースを牽引してきた世代は、メールやブラウザアプリから始まり、ゲーム、SNS、ショッピングなど時代を追うごとにリアルの生活をネットやアプリに置き換えてきました。

アパレルのオンライン販売も当初は流行らないと言われ、今でこそ時価総額一兆円を誇るZOZOですら相手にされなかったという話も聞きます。理由は服は実際に手を取らないと選べないからだそうですが、世の中を見回してみていかがでしょうか?様々なアパレルブランドがアプリやネット上で販売を行っていますし、D2Cなどオンラインから派生したビジネスも生まれています。一方で駅前の百貨店は軒並み苦戦しています。インバウンド需要がなければ赤字です。

さらに時代は進んで、今や財布までもスマートフォンに代替されようとしています。この世の中の流れの中で、教育分野だけアナログのまま変わらない理由があるでしょうか?

親自身がEdTechを使い始めている

実は、大人向けの学習から徐々に流れが変わってきています。学習面においてもレアジョブやDMM英会話をはじめとするスカイプ英会話を活用した企業人の方もいらっしゃるのではないでしょうか?私の知人もメーカー勤務で海外転勤前に毎日出社前にレッスンを受けていたという話を聞いたことがあります。

このスマホやタブレットで何でもしてしまう親、さらに自分自身がEdTechユーザが子供の教育に、スマートフォンやタブレット、インターネットを活用していくのは自然な流れです。自宅にタブレットをお持ちのご家庭も増えてきていますので、すでに利用環境が整っている状態ですのであとは、EdTechサービスを導入するだけで使い始めれる状態です。

まとめ

本記事を執筆している2020年2月29日現在、新型コロナウィルスによる学校休校の影響が広がってきています。本記事で述べたように下地ができてきていますので、一段と流れが変わりそうな状況です。新型コロナウィルス影響は最短での収束が望まれますが、単純に元に戻るのではなく一歩進化した形で時代が進むことを切に願います。